著書でもお伝えしておりますが、シャンプーの中身の7割は水と洗剤で出来ています。
実は、洗剤をどうするかで原価が大きく変わり、洗剤の原価でシャンプーの品質は大きく分かれます。
その昔、ノンシリコン。つまりは『シリコンは害だ!』と謳い始めたシャンプーは、粗悪な洗剤でつくられた粗悪シャンプーだったのですが、悪影響の少ないシリコンを害とし、クローズアップする事で
『このシャンプーはシリコンを使っていないから安心ですよ』と良いイメージを周知させました。
現在は、風評的にシリコンは使いにくい程になってしまいました。
重複しますが、シャンプーは洗剤で品質が大きく分かれますから、粗悪な洗剤で作られたシャンプーに、良い効能の何かを入れたところで、良いシャンプーに早変わりする事は無いのですが、(その逆に、優秀な洗剤で作られたシャンプーに風評的に悪い成分が微量入っても、意図があるので問題はないのですが。。。)実際には、何かを悪者にし、良いとされる成分を微量入れて『ノンシリコンシャンプー!〇〇配合』と宣伝する事で良いシャンプーっぽくなって映ってしまうのが、まさに化粧品宣伝マジックです。
シャンプーは同じものをずっと使い続けるイメージを持たれていますが、シャンプーの特徴を知れば、その日の頭皮の状態や、仕上げたい髪質によって、シャンプーの使い分けを楽しんでも大丈夫です。
私は、2度洗いを推奨していますが、1度目と2度目が異なったシャンプーでも大丈夫です。
例えばですが、
・頭皮を休ませたい → 粉シャンプー
・頭皮が痒い → 痒い原因を探り、その原因に効くシャンプー
・日ごろ使い → アミノ酸系液体シャンプー
・入院や療養でたまにしか洗えない → 殺菌系シャンプー
・デート・写真撮影 → スタイリング重視シャンプー
と選べば良いのです。
副作用は一旦置いておき、事実、内服で育毛効果を発揮する薬はありますが、外用の育毛剤は、単体での効果は極めて低いです。
平成28年にようやく東京医科歯科大が脱毛原因が解明したとが発表しました。
脱毛原因の解明がニュースとなるくらいですから、育毛や発毛など解明はまだまだです。
それでも、待ちわびている人が多いので、育毛剤や発毛剤が売られています。
ある意味では、過激表現ができず、原料全て記載しなければならない化粧品は、正直者とも言えます。
良い原料も、濃度が濃ければ良いという訳ではありません。
配合バランスなどにより、最適な濃度にする事で、料理のような奇跡を生み出す場合があります。
しかしながら、その逆はいっぱいあります。
化粧品は、1%以下の成分は微量成分の扱いになりますので、成分表示の順番は1%以下はどのように並べても自由です。
極端ですが、プールに1滴垂らした成分でも、1%以下の微量成分の中でも一番上に記載することも可能です。
配合にもよりますが、中段くらいに記載できる場合もあります。
信用できるメーカーの商品を購入するのも一つです。
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